[お役立ち情報]
2025年07月31日
早くから始める「終活」「生前整理」にはメリットがいっぱい
去る7月29日は「生前整理の日」だそうです。
「生前整理」とは、その字の通り生きているうちから自分の身の回りのものを整理しておくことです。一般的に、定年後や、60歳、70歳などのキリの良い年に「終活」や「生前整理」について考え始める方が多いようです。しかし、もっと早くから始めることで老後の心配が少なくなる、快適なセカンドライフが送れる等メリットがたくさんあります。
まだまだ先の話…と思う方も多いでしょうが、人生何が起こるかわかりませんから、将来について考えるタイミングに早すぎるということはありません。「老後の快適な生活の準備のため」というように、考え方を変えてみてはいかがでしょうか?
50〜70代の終活の実態
50歳以上の人口が日本の総人口の半数を超える今、終活は特別な準備ではなく、安心して人生を送るための“新たな生活習慣”となりつつあります。「ハルメク 生きかた上手研究所」が行った【終活に関する意識・実態調査 2025】によると、50〜70代の方の4割以上が「すでに終活を始めている」という回答でした。4年前の調査より徐々に増えているのがわかります。

「終活」と言っても、葬儀の準備や家財道具の処分といった大掛かりなものではなく、「年賀状じまい」や「デジタル登録情報の整理」といった、手を付けやすいところから始めるという方法もあります。また、”〇〇じまい”だけでなく、老後の生活のために「資産運用を始める」「家のリフォーム」等、未来の生活への備えという“始める終活”をする方も増えています。平均寿命が延び、さまざまな情報に溢れる現代の終活は、より複雑なものになっているようです。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:全国の男女50〜79歳2,016名
終活の認識
終活と言ったらお墓の準備や遺言書くらいでしょ・・・?と思っている方もいるかもしれません。「終活」の認識で最も高いのは「金融口座・金融商品の整理」で42.3%。次いで「家具や家の中の荷物整理・処分」35.1%。「エンディングノートの記入」26.7%。このほか、「パソコン内やSNSなどのデータの整理・消去」「インターネットやSNSなどデジタル関連の登録・加入サービスの情報整理」なども2割を超えています。終活と一口に言ってもやることは多岐にわたっており、早めに始める必要がありそうです。

特にご家族やお子さんがいる方は、「金融口座・金融商品の整理」「デジタル登録情報の整理」等は本人以外がやるのはとても大変です。ご家族に負担をかけないためにも、書類や情報を一か所に集約しておく、パスワード等のメモを残しておくなどの対策が必要です。
生前整理をすることのメリット
〇体が動くうちに整理ができる

まだまだ若いと思っている40代・50代の方でも、「若い頃はできていたことができなくなった」と感じた経験が一度はあると思います。やりたいと思っていたことが、体力や気力が付いていかずできなかった、ということもあるのではないでしょうか。
これが60代、70代になったらどうでしょうか…?重いものが持てなくなる、といった物理的な問題以外にも、何事にも億劫になるなど、気力の面も歳とともに衰えていってしまうものです。
また、「忘れっぽくなる」「パスワード等がわからなくなる」といった、記憶力の問題も出てきます。悲しいことですが、記憶力や認知能力というのは誰しも歳とともに衰えていくものだからです。思い立ったら今のうちに、少しずつでも生前整理を始めてみることをおすすめします。
〇セカンドライフの準備ができる
一般的に定年退職後の60〜65歳以降のことをセカンドライフと呼んでいます。セカンドライフでは家の中で過ごす時間が多くなる人がほとんどだと思います。その頃までに、もので溢れた家をスッキリ整理しておくことで、その後の暮らしが格段と快適になります。ものにつまづいて転んだりする危険性がなくなるだけでなく、忘れっぽくなって「アレはどこにしまったっけ…?」となることも、ものを減らすことで防ぐことができます。
〇相続の問題や家族の負担を軽減できる
自分がいなくなった後に残される家や財産などをどうしたいか、考えておくことも重要です。家族と話し合うことができれば一番ですが、そうでなくても預貯金や保険、株券などをどれくらい保有しているのか、書類を一か所にまとめるなどわかりやすく保管しておくことをおすすめします。エンディングノートや遺言書を用意できればなお良いと思います。

終活・生前整理は「死ぬための準備」ではありません!
最初にも述べましたが、生前整理とは、自分が元気なうちに、身の回りのモノ・情報・心の整理をしておくこと。残された家族の負担を減らすのはもちろん、部屋や思考をすっきりさせて、自分自身がこれからの人生をよりよく過ごす準備を整えることです。不要なものを処分し本当に必要なものだけを残すことで、自分にとって何が必要かが見えてくるので、今後の生活においても無駄なものを買いすぎたりすることがなくなるはずです。支出も消費も最小限に抑えたスリムな生活ができるようになれば、老後のお金の心配も少なくなるのではないでしょうか。
先の調査でも面白い結果が出ています。終活をすでに始めている層の生活満足度TOP2(「満足している」+「やや満足している」計)は63.5%と、TOTAL(53.5%)と比べて有意に高いことがわかりました。終活で老後の心配が軽減し、身の回りもスッキリすることで、生活満足度も高くなることが推測できます。

老後なんてまだまだ先の話、と思っていてもその時は必ずやってきます。そうなった時に自分が困ったり、家族に迷惑をかけたりすることがないよう、コツコツと準備を進めていくことが大切です。そして整理と並行して、体力づくりや食生活の見直しなどで健康管理もしていきたいものです。生前整理と健康な生活で、これからの自分の人生をよりよく過ごせるよう準備していきましょう。
出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」
「荷物が多すぎて自分だけでは整理できない」
「生前整理でゴミがたくさん出た」という場合などは、
【遺品整理ZICL】にご相談いただければ、荷物整理のお手伝いや不用品回収に伺います。