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2025年09月03日

温暖化による暑い暑い夏と集中豪雨への対策について


9月だというのに、暑い日が続いています。「暑さ寒さも彼岸まで」とは、もう昔の諺になってしまったのでしょうか。残暑というレベルではない暑さが、まだまだ続きそうです。
ニュースでは「今年の夏は記録的な猛暑です」と、ここ数年聞き続けている気がします。もはや異常気象ではなく、これが通常になってしまったのかもしれません。

この異常ともいえる暑さは、なにも日本に限ったことではありません。2025年、欧州では広い地域で5月から熱波に襲われ、スペイン南部では6月に観測史上最高の46度を記録。ポルトガル、イタリア、クロアチア、スペイン、フランス等の12都市で6月下旬から7月初旬の10日間だけで2300人もの人が熱さに関連する原因で死亡したと発表されています。

また、欧州、アメリカ、アジア各地で山火事や温暖化が原因で起こる豪雨による洪水や土砂崩れ等で、多数の被害者が出ています。日本でも、九州をはじめ北陸や新潟、東北など、これまで比較的豪雨被害が少なかった地域でも線状降水帯が発生し、浸水や土砂災害などが起こっています。この集中豪雨も、温暖化による海水温の上昇によって起こると考えられており、これら近年の自然災害は、人為的に引き起こされた「温暖化」によってもたらされた「人災」といっても過言ではありません。気候変動によって極端な気象現象がより激しく、頻繁に起き、予測不能になっていると、科学者たちは指摘しています。

温暖化と集中豪雨の関係

温暖化による気温や海水温の上昇は、集中豪雨の発生と深い関係があると考えられています。海水温の上昇によって、大気中に含まれる水蒸気の量は多くなるため、集中豪雨の発生頻度が上がるのです。さらに、気温の上昇に伴い雲の対流活動も活発化し、水蒸気を含む空気がより多く上空へと運ばれていき雨雲となります。大気の状態が不安定な中で、雨雲は積乱雲にまで発達し、さらに次々と積乱雲が発生します。


こうして複数の積乱雲が連なった「積乱雲群」が連続して発生し、線状降水帯を形成します。その結果、長時間強い雨が降り続き、局地的な集中豪雨をもたらすのです。現状、線状降水帯のメカニズムはまだ詳しく解明されておらず、集中豪雨がすべて温暖化によるものとは断定できませんが、年間の集中豪雨発生回数はこの45年間で2倍以上に増えていることが、気象庁気象研究所の解析によって明らかになっています。以下のグラフでも、豪雨の頻度を示している赤線が右肩上がりになっているのがわかります。

出典:気象庁「日降水量100ミリ以上年間日数の変化」


集中豪雨対策と温暖化に私たちができること

ここ数年で確実に増加している集中豪雨に備えるには、日ごろの対策が欠かせません。
さらに、温暖化の進行を少しでも食い止め、これ以上の被害を出さないために、私たち一人ひとりにできることもあります。身近にできる対策と行動のヒントをご紹介します。

〇急な豪雨対策には事前準備が大切

突然の豪雨に慌てないためにも、日ごろから準備を整えておく必要があります。集中豪雨がもたらす被害には、主に以下のようなものがあります。
・浸水、冠水
・土砂災害、地盤のゆるみ
・交通機関への影響
・停電、ライフラインの障害


これらの被害から身を守るためには、以下のような対策や準備をしておくことが大切です。
・ハザードマップを活用し、事前に浸水エリアなどを確認
・正確な天気や交通情報を得るためにアプリ等をダウンロード
・自宅を守るために排水溝や雨どいの掃除をしておく
・道路が川のようになったり、低地が浸水した場合に備え安全な避難経路を確認
・水や食料などの備蓄品、防災グッズなどを用意しておく


〇温暖化の生活への影響と、私たちにできる対策


「温暖化はウソ」「脱炭素は必要ない」などという懐疑論を流布する専門家や政治家もいますが、この連日の暑さやここ数年の豪雨災害の多さを見ても、「温暖化対策は必要ない」と言い切れるでしょうか?このまま温暖化が進むと熱中症のリスク増大や、災害の増加、農作物の不作による価格高騰など、私たちの生活にもさまざまな影響が予想されます。

IPCC(国際的な専門家による、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構)の報告書でも、「人間の影響が気候システムを温暖化させてきたのは疑う余地がない」とまで断言されています。人間によって引き起こされた温暖化を食い止める、または遅らせるためには、やはり人間による努力が必要なのではないかと思います。

地球温暖化の最大の原因は、人間の活動による温室効果ガス(特に二酸化炭素:CO2)の増加です。国家レベルでの対策が必要なのは言うまでもありませんが、二酸化炭素総排出量の約15%は家庭から排出されているといわれており、個人レベルでの対策を一人一人が行うことで、それが積み重なれば、大きな変化を生み出すのではないでしょうか。具体的には以下のような対策があります。

・節電、節ガス・節水
・ゴミを減らす
・環境に配慮した製品を選ぶ
・モノを大事に使う(リデュース・リユース・リサイクル)


地球温暖化は大きな問題なので「こんなことぐらいで…」と思うかもしれませんが、私たちの暮らしの小さな選択が、将来の被害を防げるかもしれないのです。我々はごみ回収業者ですが、究極的にはごみが無くなる未来が望ましいと思っています。まだ使える家具や自転車などは、リサイクル業者に持ち込んだり海外に輸出したりしています。使わなくなった家具等の処分にお困りの際は、ぜひご相談ください。

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