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2025年06月30日 [お役立ち情報]
大雨や台風などの災害に正しく備えましょう

今年は梅雨明けが早く、まだ6月だというのに西日本では猛暑日になっているようです。
じめじめとした梅雨が終わるのは喜ばしいことである反面、例年これからの時期に懸念されるのは、猛暑による熱中症と、豪雨や台風などによる災害です。
今年は、未来を予知すると一部で話題になった漫画の影響もあり、いつにもまして防災意識が高まっているようです。
家の隅にしまいっぱなしの防災グッズを出して確認したり、備蓄用として保管している食品の賞味期限を確かめたり、足りないものがあれば買い足したり、家の掃除や片付けの際にちょっと気にしてみてはどうでしょうか。
災害に備えて必要な備蓄品、防災グッズについて、また食料の「ローリングストック」についてなど、NHKの以下のページに詳しく記載されているのでご参考にされてみてください。
NHK WEB: 災害に備えて必要な備蓄品、防災グッズは?リストで紹介
また、ご自分が住んでいる地域のハザードマップを確認しておくことも、いざという時のために必要です。近所のどのあたりが危険なのか、自分の家は安全な場所にあるのか、また緊急時の避難場所などを確認し、避難指示が出たらどこに行けば良いのか、家族で共有しておくことも大切です。地震の時と台風などの水害の時では避難場所も違う場合があります。災害時は電話などの通信網が麻痺することが考えられますので、普段から意識しておくと良いでしょう。
台風や豪雨などの水害の場合は、地震と違って事前にある程度の予測ができると思います。ニュースでも様々な対策が報じられ、危険な地域には早めに避難指示が出ますので、常に最新の情報をアップデートしておきましょう。電車は計画運休したり高速道路も通行止めになったりすることがあるので注意が必要です。やむを得ず外出中に災害が起きてしまった場合は、無理に帰宅しようとせず安全な状態になるまで屋内で待機してください。
二次災害による被害を防ぐ
自然災害による直接的な被害がなく、家も家族も無事で、怪我もしていなかったとしても、いろんな形で二次災害が起こることが考えられます。例えば停電や断水、通信障害などインフラが止まるということ。または、道路や線路が寸断され交通網が止まってしまったり、それによって物流も止まり食料やおむつなどの生活必需品が買えなくなってしまうことも考えられます。現代の私たちの生活に「あって当たり前」と思っていたものが手に入らなくなる、そうしたときに人はパニックになり二次災害を引き起こすのです。
東北の震災の後、または最近だと昨年の南海トラフ地震臨時情報が出た際、ペットボトルの水やトイレットペーパーなどを買い溜めする人が殺到し、一時期お店の棚が空になったことがありました。誰もが当面必要な分だけ買っていればそんなことにはならないはずが、テレビやネットで見た情報から「足りなくなるかも」とパニックを起こして売り場に殺到し、本当に必要な人の手に入らなくなるという被害を引き起こしたのです。

災害が起こった時、まずSNSで情報収集する人も多いと思います。しかし、その情報は本当に正しいものでしょうか?誤った情報やパニックを煽る投稿、あるいは意図的に拡散されたデマかもしれません。世の中にはそのようなデマを流して楽しむような人間もいるのです。最新の情報が手に入るのはSNSの良いところですが、「デマ」も「煽り」も「噂」も区別なく同じ画面に並んでしまいます。それらをすべて鵜吞みにし、さらに不特定多数の人に拡散できてしまうのが、SNSの恐ろしいところです。デマによって騙された「被害者」が、また他の誰かに噓の情報を流すことによって「加害者」にもなりえてしまうのです。
防災意識を高め、災害に備えるのは大切なことですが、噂やデマなどに惑わされず自分でしっかりと正しい情報を見極めることが、二次災害を引き起こさないために最も大切なことです。台風や大雨による水害への対策については、以下の東京消防庁のサイトに詳しく記載されています。情報収集する際に利用できる公的機関のサイトなども紹介されていますので、これらを有効に活用し、正しい情報を見極めるようにしましょう。
東京消防庁:台風・大雨に備えよう